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 2012年(平成24)年9月1日、高知大学医学部は、南海地震により県内医療機関も甚大な被害を受けたとの想定で、傷病者を被災地域外に航空機で搬送する「広域医療搬送訓練」(行政・医療機関を始めとする多数の関係機関が参加した総合防災訓練)を実施しました。
 同日午前10時、「南海トラフを震源とする東南海・南海地震が発生」という館内一斉放送を合図に、訓練がスタートしました。内閣府の指令により、医学部附属病院外来ホールには、傷病者を自衛隊大型輸送ヘリなどで搬送するためのSCU (Staging Care Unit、航空機搬送臨時医療施設)が設置され、厚生労働省DMAT事務局から出動要請を受けて、全国各地のDMAT 26チームが参集しました。
 大型ヘリと災害調査ヘリの運航は悪天候のため中止となり、高知県ドクターヘリのみの運航となりましたが、仮想の運航予定を立て、広域医療搬送の一連の流れを繰り返し確認しました。
 災害急性期は災害の中心地ほど情報過疎になることが東日本大震災でも明らかになったことから、今回の訓練では電話は不通とし、インターネット、災害時用無線、衛星携帯電話などのみを使用し、またJAXAの衛星『きずな』を用いたテレビ会議を実施するなどの通信訓練を実施しました。
 トリアージ訓練に加え、手術中の停電を想定し非常電源使用下での手術をシミュレーションした後、手術室から分娩直後の母体と低体重の新生児らを含む3名の仮想患者をSCUに搬入するなど、附属病院独自のシナリオも訓練に組み込みました。
 実動訓練終了後、直ちに反省会を実施し、より機動力に富んだ医療救護体制の構築を目指して心を新たに臨む決意を示しました。
大学病院医療情報ネットワーク
発行:国立大学病院長会議常置委員会  広報担当事務局:岡山大学病院  編集・制作:(株)日経メディカル開発