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愛媛大学医学部附属病院が脳死肝移植実施施設に認定されました。

2014年4月

 平成25年11月20日,愛媛大学医学部附属病院は,移植関係学会合同委員会から脳死肝移植実施施設の認定を受けました。これにより,本院において,脳死肝移植が可能になりました。四国初,中四国では岡山大学,広島大学に次ぎ3番目に認定され,全国25施設で脳死肝移植を実施できるようになりました。
 愛媛県や近県で脳死肝移植を希望する人は,本学部の医学研究倫理委員会のレシピエント適応判定委員会において,レシピエントの登録に疑義がなかったときは日本臓器移植ネットワークに登録申請することができます。
 進行した肝臓癌や肝硬変などの末期肝臓病の治療には内科的治療と外科的治療がありますが,現時点では末期肝臓病を治すには,悪くなった肝臓を健康な肝臓に置き換える肝臓移植しかありません。
 この肝臓移植には生体肝移植と脳死肝移植があります。
 生体肝移植の場合,家族に自発的意志を持った肝臓の提供者(ドナー)が必要です。生体肝移植については,本院では,2001年から取り組んでおり,平成26年1月までに59例の実績があります。
 生体ドナーがいない場合は,脳死肝移植に希望を託すことになります。脳死肝移植を受けるには,脳死肝移植実施施設で検査を受け、脳死肝移植適応評価委員会に適応評価申請し認められた後,脳死移植希望患者として日本臓器移植ネットワークの待機者リストに登録する必要があります。
 このたび,脳死移植実施施設を認定する役目を担っている移植関係学会合同委員会は,愛媛大学医学部附属病院を脳死肝移植実施施設として認定しました。脳死肝移植施設としては,四国初,中四国では岡山大学,広島大学に次ぎ3番目に認定されました。全国25施設で脳死肝移植が実施できることとなりました。(なお,新設の医科大学,医学部では初めてです。)
 これにより,愛媛県下や近県の患者さんは,愛媛大学医学部附属病院で,移植手術を受けることが可能になりました。また,本学部の医学研究倫理委員会のレシピエント適応判定委員会において,レシピエントの登録に疑義がなかったときは、国内の脳死肝移植適応評価委員会にて審査を受けた後、日本臓器移植ネットワークに登録申請することができます。
 今回の認定は,愛媛県下や近県の患者さんで脳死肝移植を待つ人には朗報となります。

愛媛大学医学部附属病院
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