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中・四国初「埋込型補助人工心臓装着手術」に成功!

2014年4月

 平成26年2月13日(木),愛媛大学医学部附属病院において,心臓移植待機患者の40歳代男性に対して,中・四国で初めて,植込型補助人工心臓装着手術を施行し成功しました。
 本院は,平成26年1月に植込型補助人工心臓実施施設に認定(四国では初めて)され,今回,中・四国で第1例目の植込型補助人工心臓装着手術を行いました。患者は,平成24年5月に,重症心不全のため体外設置型補助人工心臓装着手術を受けた心臓移植待機患者(当時30歳代)です。患者の手術後の経過は概ね良好で,今後も心臓移植実施施設と連携をとりながら治療を継続していきます。
 今回の手術の成功は,四国における重症心不全治療,循環器科診療の大きな一歩です。

【これまでの現状と経緯】

日本の心臓移植はドナー不足のため,移植適応として登録されてから心臓移植を受けるまでの待機期間は約3年です。そのため心臓移植登録患者のほとんどが補助人工心臓を装着した状態で移植を待機しているのが現状です。
本学附属病院では,平成23年3月から体外設置型補助人工心臓装着手術(四国で初めて)を行ってきました。しかし,体外設置型(血液ポンプが体外にあるタイプ)は植込型(血液ポンプを体内に埋め込むタイプ)に比べて流量性能が劣り,感染や出血などの合併症も多く入院継続が必要なことから,心臓移植待機中の生活の質は必ずしも良いとは言えません。そのため,このような心臓移植登録患者に対して,植込型補助人工心臓治療を行うことが待ち望まれていました。


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愛媛大学医学部附属病院
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