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24時間365日体制で急性期脳卒中患者さんを受け入れる
脳卒中センターを設立しました

2016年3月

東京医科歯科大学医学部附属病院は、平成28年1月より、「脳卒中センター」を特殊外来として設立しました。「脳卒中センター」は、救命救急センター、神経内科、脳神経外科、血管内治療科で構成され、これらの専門医が治療チームを形成し、脳卒中発症後24時間以内の急性期脳卒中(脳卒中A)の患者さんを24時間365日体制で受け入れます。

脳卒中センターでは、内科治療、開頭手術、血管内手術、内視鏡手術などのエキスパートがチームとなって急性期脳卒中の治療を行います。また、手術部、麻酔科、放射線科、リハビリテーション部、医療複視支援センターなどの関連部門と密に連携し、急性期から回復期まで、滞ることなく脳卒中の専門治療を行います。

また血栓溶解療法、開頭手術(クリッピング術、EC-ICバイパス術、ハイフローバイパス術、頚動脈内膜切除術)、血管内手術(コイル塞栓術、脳血管血栓回収術、頚動脈ステント留置術、頭蓋内脳血管形成術)、神経内視鏡手術(脳内・脳室内血腫除去術、第三脳室底開窓術)などの高度な先進医療により、後遺症を最小限に留め、その後の再発をできる限り予防します。

【東京医科歯科大学医学部附属病院「脳卒中センター」の特徴】

  1. 24時間365日、急性期脳卒中患者さんの救急搬送を受け入れ、高度な専門性をもつスタッフが治療に当たります。
  2. 常時MRI、CT、超音波、脳血管撮影等の緊急画像診断が可能です。
  3. 常時急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法及び血管内治療(血行再建術)が可能です。
  4. 出血性脳卒中(くも膜下出血、脳出血)に対して、全身麻酔による手術治療が可能です。
  5. 高い診断能力をもつ神経内科医が病状を解析し、再発予防に向けて最良の治療プロトコールを作成します。
  6. 本センターが備える高度かつ多岐にわたる治療法から、患者さんの病状に合った最善の治療を提供します。
  7. 急性期の治療のみならず、早期の専門的リハビリテーションが可能で、高いレベルの機能予後を目指します。
  8. 当院の専門医数
救急科専門医 13名
神経内科専門医 10名
脳神経外科専門医 17名(指導医 8名)
脳神経血管内治療専門医 6名(指導医 2名)
脳卒中専門医 12名

【急性期脳卒中患者さんの受け入れについて】

 当センターでは発症数時間以内の急性期脳卒中およびこれを疑う救急搬送患者さんを24時間体制で受け入れています。また専門治療を目的とした医療機関からの転院搬送も積極的に受け入れいています。急性期脳卒中が疑われる場合は、当院救命救急センター(03-5803-5102)へお問い合わせの上、救急車で搬送して下さい。

詳細は、ホームページをご覧ください。

http://www.tmd.ac.jp/med/evs/Stroke%20Center%20HP/index%20wo%20first%20title.html#patient

平成27年12月11日に実施された「御茶ノ水ストロークシンポジウム(脳卒中センター開設記念講演会)にて撮影。
写真左より、根本 繁 教授(血管内治療科)、大友康裕 教授(救命救急センター)、横田隆德 教授(神経内科)、前原健寿 教授(脳神経外科)

ストロークカンファレンスの様子

東京医科歯科大学医学部附属病院
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