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待望の新診療棟完成

2014年5月

 本院中央診療棟の増築として新しい診療棟が平成26年1月に竣工し、医療設備を順次整え、3月末より診療を開始しました。
 新診療棟には、放射線部、光学医療診療部、腫瘍センター、麻酔科・ペインクリック科、手術部、周産母子センター及び病理部が入っています。
 また、放射線部、手術部並びに周産母子センターは、平成27年3月末まで既存中央診療棟の改修工事を行い、新診療棟と一体となった機能強化を図る計画になっており、それぞれ患者の負担を少なくする様々な低侵襲治療及び最先端の治療ができる診療体制が強化される予定です。
 強化の具体例として、手術部の各手術室は従来に比べてかなり広くなり、医療用ガス及び電源、麻酔器並びにモニターなどが天吊り式となることから、手術における機能性及び安全性が向上し、低侵襲であるロボット手術や内視鏡手術などの高度最新医療に対応しやすくなりました。さらに、手術部と病理部を上下階で直結することにより、手術中の病理診断の連携もスムーズになりました。今後は術中MRI診断及び術中IVR(X線撮影装置)もできるようになります。
 周産母子センターにおいては、既存施設の改修にてMFICU(母体胎児集中治療室)を6床設け、重症の母体を受け入れる体制を整えることにより、総合周産期母子医療センターとして拡充整備される計画になっており、合計では14床増床する計画です。併せて、同センターと隣接するように産科婦人科外来も整備します。
 他にも、光学医療診療部では最新の内視鏡機器を備え、診断・治療スペースが拡充されたことにより、より多くの患者さんに充実した診療を提供できる体制になりました。また、従前の外来化学療法室が拡充された通院治療室及び緩和ケア外来などが一体化して腫瘍センターとなり、麻酔科・ペインクリニック科と隣接して効果的な診療を行う体制になっています。さらに、放射線部も拡充され、最新の放射線治療装置であるリニアックが2台設置され、MRI室及びIVR室も増設されました。
 現在は中央診療棟の増築が完成して診療を開始したところですが、今後、外来診療棟等の改修を実施し、外来の機能強化も順次進めていくことにより、本院の診療体制の総合的な機能強化を図っていく予定です。

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神戸大学医学部附属病院
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