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神戸大学医学部附属病院、兵庫県立リハビリテーション中央病院、 明和病院が
3施設合同でFIFAメディカルセンターに認定

2015年2月

 神戸大学医学部附属病院、兵庫県立リハビリテーション中央病院、明和病院が3施設合同でFIFA(国際サッカー連盟)メディカルセンターに認定され、平成27年1月29日、神戸大学医学部附属病院内の医学部会館シスメックスホールで認定式が行われました。FIFA認定メディカルセンターは国内3カ所目で、西日本初。世界では42カ所目になります。

 午前9時半からの認定式にはFIFAチーフメディカルオフィサーのジリ・ドュボラック博士が参列。3病院を代表して藤澤正人神戸大学医学部附属病院長が「神戸のプロサッカーチーム・ヴィッセル神戸は阪神淡路大震災が起きた1995年に誕生したこともあり、震災復興を神戸市民とともに歩んできた希望の星でした。本院はヴィッセル神戸発足当初からチームドクター派遣など精力的に医学的サポートを行ってきました。日本ではプロ、アマともにサッカー人気は高まっており、それに伴って、ケガの増加が予想されることから、今回の認定を機に本院はスポーツ関連外傷の患者さまに提供するリハビリテーションの質向上、スポーツ医学を専門とする医師、スタッフの配置を検討しています」と挨拶しました。ドュボラック博士が治療だけでなく教育、研究に大きな役割を果たしているFIFAメディカルセンターの概要について説明した後、黒坂昌弘・神戸大学医学部附属病院整形外科教授が認定証を受け取り、大きな拍手がわきました。

 神戸大学医学部附属病院はこれまでプロ、アマのサッカー、野球などを含むスポーツ選手のケガの治療、研究を行ってきた豊富な実績がありますが、FIFA認定に向けて、より幅広いリハビリテーション体制が必要と判断。靱帯損傷などのスポーツ傷害治療や脊髄損傷患者のリバビリテーションなどで全国的に有名な兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区曙町)と、スポーツ選手に対するアスレチックリハビリテーションに取り組んでいる明和病院(西宮市上鳴尾町)に呼びかけて合同医療施設としてFIFAに認定を申請していたものです。

 今回の認定についてJFA(日本サッカー協会)の原博実専務理事は「W杯などの大きな大会に参加する選手はメディカルチェックが必要。今回の認定で西日本の選手は神戸でチェックを受けられるメリットがある。海外から一時帰国して治療を受ける選手も結構いるので、西日本に拠点ができる意義は大きい」と話しました。

 また、記者会見の中でドュボラック博士は1888年に日本最古のサッカー対抗戦が神戸で行われた歴史に触れて「これも認定の決め手になりました」と話しました。

 3病院の体制ですが、神戸大学医学部附属病院は整形外科に教員・医員・後期研修医計39人、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士計21人、リハビリテーション科に教員・医員3人の体制。兵庫県立リハビリテーション中央病院は整形外科医師11人、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・心理判定員計96人の体制。明和病院は整形外科医師7人、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士計16人の体制です。

◆関連リンク
F-MARC: from Football Medicine to Football for Health

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