2013年12月
医学部・歯学部附属病院の再開発第3期整備として建築中であった新病棟(C棟)がこのほど完成し、平成25年10月3日に関係者を招き竣工式が執り行われました。
式では、前田芳實学長から「新病棟竣工により、医歯学の教育研究の拠点、地域の医療拠点として、皆さまの期待にこれまで以上に応え得る最先端の病院となることを確信しています」と意気込みが語られ、熊本一朗病院長からは「県の財政支援を受けて総合臨床研修センターを設置しました。卒後臨床研修のみならず県内の医療職の方々の研修に活用していただこうと考えています」と挨拶がありました。
来賓の伊藤祐一郎鹿児島県知事(代理 佐々木浩副知事)と池田琢哉鹿児島県医師会長からは、研修医確保による医師不足解消、地域医療の再生・充実、研修医のキャリアアップなどへの期待が述べられました。
引き続き、吉中平次病院再開発推進室長から新病棟の概要が説明されました。新病棟は、地上9階建の免震構造で、延床面積15,437㎡。294床を擁し、2か所の吹き抜けを持ち、既存病棟より病床、スタッフステーションなどの床面積を拡充した開放的な造りとなっています。個室の増床、各個室・4床室へのトイレ設置など患者さんの居住環境も大きく改善されています。また、災害・環境に配慮したオール電化の厨房や高断熱複層ガラス、LED照明が導入され、屋上には県ドクターヘリの受入、患者搬送時間短縮などに貢献するヘリポートが整備されています。8階には、県地域医療再生臨時特例基金を活用した総合臨床研修センターが設置され、内視鏡手術など最新の各種シミュレータによるトレーニングが可能な演習室や学習室などが配置されています。
既存の本館から6診療科が移転し、平成26年1月から稼働の予定です。