国立大学附属病院長会議では、国立大学病院全体での災害対策能力向上を図るために「災害対策担当」を置き、災害時における継続的な医療の提供、地方公共団体との連絡体制構築による地域の安全対策等、国立大学病院における災害対策全般について検討を進めています。
その活動の一環として平成27年(2015年)3月7日(土)、東京・御茶ノ水の東京医科歯科大学にて「国立大学附属病院災害医療研修会」を開催しました。研修会には、文部科学省および厚生労働省の災害対策に関する対応や、災害発生時に大学病院が実行する災害対応について、下記の通り講演やパネルディスカッションが行われました。
■「国立大学附属病院災害医療研修会」プログラム
開会の挨拶:石黒直樹名古屋大学医学部附属病院長
① 文部科学省における災害対応 文部科学省大学病院支援室長 手島英雄
② 厚生労働省における災害対応 厚生労働省災害時医師等派遣調整専門官 葛西毅彦
③ 災害対応について(仮題)
東京医科歯科大学医学部附属病院 救命救急センター 教授 大友康裕
④ 病院における事業継続計画(BCP)の策定について
東京海上日動リスクコンサルティング株式会社ビジネスリンク事業部
⑤ 災害時の医療ロジスティクスについて 卸業の災害対応経験から
株式会社 スズケン
⑥ 浜松医科大学における大規模災害への備え
浜松医科大学医学部附属病院 救急部 助教 高橋善明
⑦ 災害事例紹介
「山梨大学医学部附属病院の大雪災害対応について」
山梨大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長 松田兼一
「信州大学医学部附属病院の火山災害対応について」
信州大学医学部附属病院 高度救命救急センター長 今村 浩
「広島県大規模土砂災害への対応について」
広島大学病院集中治療部 講師 岩崎泰昌
災害事例に関するパネルディスカッション
進行:宮脇岡山大学副病院長
⑧ 国立大学附属病院長会議相互訪問事業について
岡山大学病院副病院長(防災担当) 宮脇卓也
⑨ 質疑応答
閉会の挨拶:槇野博史岡山大学病院長