一般社団法人国立大学病院長会議では、感染拡大傾向にある新型コロナウイルス感染症に関して、2020年2月18日午前9時に、全国の国立大学病院長・事務部長・総務課長宛てに、別紙「 新型コロナウイルス感染症対策への協力について(依頼)」を配信しました。
これは、2月16日に政府が開いた専門家会合が、「国内発生の早期」と評価したうえで、「感染経路を特定できない可能性のある症例が複数認められる」との見解が表明され、今後、政府として患者の増加を想定した対策をとることが明らかになったことを受けて作成したものです。
一部の国立大学病院では、すでに関係各省や自治体からの依頼を受けて、医師・看護師・医療関係者などの派遣、患者の受け入れ、検査の実施に協力しております。さらに今後の患者増加に伴う対策では、より広範囲かつ大規模な対応が必要と思われますので、各国立大学病院において、職員の健康管理を含む院内感染対策の徹底に十分に留意しつつ、患者の受け入れやPCR検査体制の構築および実施に協力するよう要請したものです。
なお、国立大学病院は、高度救命救急を必要とする重症患者や、難病患者、そして毎日多数の外来患者を受け入れております。これらの日常業務を円滑に遂行するため、さらには正確な感染者数の把握と積極的疫学調査データ構築を通じた新規予防法・治療法の開発に寄与するためにも、新型コロナウイルス感染症に関する相談は、各都道府県の保健所や都道府県が設置している相談窓口に問い合わせていただくこと、発熱や呼吸器症状がある方、中国湖北省への渡航歴や患者との接触歴がある方は「帰国者・接触者電話相談センター」にご相談いただくことを重ねてお願いいたします。