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京都大学医学部附属病院

慢性的な医師不足のブータン王国へ医師および看護師を派遣

 京都大学医学部附属病院では、2013年(平成25年)10月に、ブータン王国保健省及びブータン王立医科大学と協定を締結し、医療スタッフの派遣などの相互交流を行うこととなりました。

まず、ブータン王国の医療支援のため、平成25年10月28日から、ブータンの首都ティンプーにあるブータン王立医科大学附属病院(病床数350、診療科数20、年間入院患者数1万人、年間外来患者数38万人)に、本院の医師2名および看護師2名を3か月間派遣することとなり、現地で手術補助や地方の診療所等での治療活動を行っています。

医師と看護師を派遣する目的として、京都大学医学部附属病院・三嶋 理晃病院長は、「ブータンでは現在、人口72万人に対して外国人医師も含めて医師が180人(人口10万人当たり2.6人)しかおらず、医師不足が深刻な問題となっており、本院から派遣している医師及び看護師が、ブータンの医療の一助となれればと思っています。今後は、ブータン医科大学の学生の卒後研修等にも関わっていく予定であり、本院はブータンでの医療活動だけでなく、人材育成の面でも協力していくこととなります」と述べています。

また、現地で医療支援活動を行うという貴重な経験の成果として、三嶋病院長は「ブータンでの医療活動や人々との交流を通じて、本院の若手医師や看護師が、日本とは医療レベルも生活スタイルも全く違う状況で、様々なことを経験し、学び、その経験を本院での活動にフィードバックしてもらえたらと考えています」と期待を寄せています。

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