北海道札幌市の中心部にある北海道大学札幌キャンパスの中にあり、100余年にわたって北海道の診療・医学研究・教育をリードしてきました。長年の歴史のなかで、とくに地域医療への貢献が大きく、北大病院の基本方針の第4に「未来を見据えた地域医療・地域社会への貢献」を謳っています。現在は、北海道で唯一すべての臓器移植医療の提供を実施可能な施設として認識されているのみでなく、血液悪性疾患を含む癌や難病に対する先進的治療の実践を特徴としています。
大学病院には診療・教育・研究の3つの使命があります。この中で教育・研究については時代や世の中の情勢によって変わることがないと考えます。一方で、診療については人口動態、疾病構造の変化や医学の進歩に合わせて医療機関の規模や役割が変化していきます。当院は北海道のリーディングホスピタルとしての役割を堅持しつつも、地域の医療機関と協力しながら柔軟に機能や役割を変えていく必要があると考えています。
リスペクトと協調。病院という多職種が大勢働いている組織においては、物事を進める際に最大公約数を考えることが必要です。しかし、そこには必ず不満を感じたり持ったり、不利益を被る職員がでてきます。組織(リーダー)として、そのような人の意見にも耳を傾け配慮する必要があり、大きな組織を運営するためには最も重要なことと考えています。病院で働いている職員がお互いをリスペクトして協調することが、質の高いチーム医療を実践し、安全で質の高い医療を提供することにつながると考えています。
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北海道札幌市に生まれ、幼少期は砂川市で育つ 昭和63年3月、北海道大学医学部卒業 平成8年10月、英国インペリアル大学国立心肺研究所勤務 平成20年4月、北海道大学病院医療安全管理部准教授 平成29年7月、同教授 平成31年4月、北海道大学病院副病院長 令和7年4月、同病院長 専門分野、呼吸器内科、医療安全管理 |
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