明治25年に伝染病研究所が設立され、その伝染病研究所附属病室が当院の始まりです。古くからそれぞれの時代をリードする研究・診療を行ってきましたが、現在も臍帯血移植や臍帯血バンク、遺伝子治療用のウイルスベクターを用いたがん治療、全ゲノムシークエンスによるゲノム医療など、最新の治療を行っております。小回りのきく診療科間の連携およびそれぞれの役割と責任を意識した多職種からなるチーム医療を行っています。
国内唯一の国立大学の研究所附属病院である当院の使命は難病の克服であり、最先端の科学技術と知見を用いて革新的医療を開発し、社会実装することを目指しています。これらの研究的治療も日常診療がベースであり、当院で伝統的に培われてきた研究的なマインドをもって、「今よりも少しでもいい医療を行い、患者様を少しでもよくしてさし上げたい」との気持ちで、個別に工夫を考案・提供するように努力しております。
あたたかい全人的医療と先端的医療を実践する。
倫理性・科学性・安全性に基づいた革新的医療を開発する。
透明性を保ちつつ、患者の権利を最大限に尊重する。
(以上の言葉は当院の理念でございます。)
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1987年東京大学医学部卒業後、国立がん研究センター中央病院で研修し、1992年国立がん研究センター東病院内視鏡科医員、2002年静岡がんセンター消化器内科部長、2010年聖マリアンンナ医科大学臨床腫瘍講座教授、2015年国立がん研究センター中央病院消化管内科科長を経て、2021 年より東京大学医科学研究所附属病院腫瘍・総合内科教授に就任し、2025年より東京大学医科学研究所附属病院長。 |
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