当院は,昭和51年の開院以来,一貫して「患者から学び,患者に還元する病院」を基本理念に,県内唯一の特定機能病院として中核的機能を担うと共に,地域に根ざした医療を実践してきました。中でも①先端医療創生センターにおける独創性,発展性の高い医療シーズを基盤とした最先端医療の実践,②総合診療サポートセンターにおける多職種の効率的連携による入院前から退院後の生活を見据えた質の高い医療の提供が特徴です。
①最新,最高の医療だけではなく,安全安心な医療を提供することによって愛媛県民から信頼され愛される病院を構築すること,②患者さんの立場に立てる医療人の養成,すなわち,単なる医学的知識や技術の習得にとどまらず,豊かな人間性と深い洞察力を備えた医療人を育成すること,③先端医療創生センターを中心とした様々な分野での橋渡し研究の推進により,世界レベルの新しい医療を創造することを目指しています。
私は「現状維持は後退である」を座右の銘としています。人はややもするとこれまでの蓄えをうまく使って,あとは楽をして逃げ切りたいという安易な考え方に陥りやすいものです。しかし,医療の世界は猛烈なスピードで発展しており,向上心を失った瞬間に取り残される運命にあります。現状に満足せず,常に新しいことに挑戦し続ける姿勢が大切だと考えています。
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昭和57年 3月 九州大学医学部卒業 平成 3年 4月 九州大学医学部附属病院 助手 平成 9年 5月 九州大学医学部附属病院 講師 平成14年 4月 九州大学医学部附属病院 助教授 平成20年 4月 九州大学医学研究院 准教授 平成22年 4月 愛媛大学大学院医学系研究科 教授 その後,副病院長(総務・診療担当)を経て,平成27年4月1日に病院長就任。 専門分野は,膝関節外科,バイオメカニクス。 |
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