本院は静岡県で唯一の医学部を設置している大学の附属病院です。手術支援ロボット(ダビンチ、hinotori)による手術、ハイブリット手術室で行う「TAVI治療」、術中画像撮影装置(O-arm)を利用した整形外科・脳神経外科による手術、がんゲノム医療、がん遺伝子パネル検査など、最新の治療を行っています。手術件数の増加に備え、2022年の先端医療センター開院時に手術室を4室増やし、病床を臓器別に再編してHCUを8床、新設しました。また、メディカルスタッフが連携して患者さんの診療やケアに当たるチーム医療にも力を入れており、さまざまな「チーム」が活動しています。さらに、地元企業と連携し、新しい医療産業の創出にも力を入れています。
令和5年度は、年間目標であった手術件数9,000件を達成しました。
1:年間9500件の手術と稼働率90%を目指す。
2:MDX を効率的に導入し、働き方改革も視野に入れつつ国際的に通用する病院を目指し、資金基盤を盤石とする。
3:自治体と協力して地域医療を守る。
・静岡全体の地域医療、東部の地域医療を守り、基幹病院を確保
・自治体から資金確保し、寄附講座を増やす。
・地域医療をMDX導入で連携推進。
4:卓越した異分野共創型臨床、基礎研究を推進する。
・独創的な基礎/臨床研究、若手研究、光医学研究、異分野共同研究、国際共同研究に対する戦略的支援、先端研究機器の導入。
・ホスピタルラボに企業を誘致して産学官連携による実用化研究を推進。
知行合一
中国の明の思想家「陽明」によって唱えられた「知行合一」という考えがあります。これは「知っていて行わないのはそのことを知らないのと同じである。」ことを意味します。この考え方は、陽明学の中でも最も有名な思想として知られ、吉田松陰は、松下村塾で「知行合一」の精神によって知識を着実に実践できる人を育てたと言われています。知識だけあっても実践に移せないでいることほどもどかしいことはありません。
実践に移すためには奮い立つ勇気と力、そして周りの人から得られる共感が必要です。「知っていたけど、やっておけばよかったなー」とならないように!!
1987年広島大学医学部卒業。 半田市立半田病院にて研修後、1992年名古屋大学医学部附属病院整形外科に勤務。 1995年 4月より1年間、米国ミネソタ州 ミネソタスパインセンターに留学。 2001年 4月より名古屋大学医学部附属病院整形外科講師。 2009年11月より浜松医科大学整形外科学講座教授。 2014年 4月より浜松医科大学医学部附属病院 副病院長及び医療安全管理室長を併任。 2016年 4月より浜松医科大学医学部附属病院 病院長へ就任。 2020年 4月より再び現職。 |