東京大学医学部附属病院は、160年以上の歴史を有する、わが国を代表する医療機関の一つです。「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」という理念のもと、世界最高水準の臨床・研究・教育に取り組んでいます。診療面においては、特定機能病院として臓器移植手術、ロボット支援手術、がんゲノム医療など最先端の高度医療を安全に提供する一方で、地域に根ざし、コモンディジーズ(一般的な疾患)に対しても確かな医療を提供する体制を整えています。
東大病院はこれからも高度な医療を担うと同時に、将来の医療に役立つような研究にも取り組みます。最後の砦として地域医療に貢献し、患者さんの幸せを考えるとともに、職員の幸福にも配慮した病院運営を行っていきます。
能楽を大成した世阿弥の「初心を忘るべからず(『花鏡』)」という言葉が好きです。この言葉は物事を始めた時の未熟な自分を忘れず、また現在の自分の未熟さを自覚して、たゆまず自らを磨き続けるべし、という意味だと考えています。
1987年 東京大学医学部卒業 医学博士 2012年 東京大学医学部整形外科 教授 2023年4月より東京大学医学部附属病院 病院長 |